[ 機械 ]
(2017/7/31 05:00)
ファナックは2018年3月期連結業績予想の売上高、各利益段階ともに上方修正した。売上高は4月公表時から416億円増の6114億円、営業利益は同143億円増の1698億円に引き上げた。足元で中国を中心にスマートフォンの製造で使われる小型工作機械などの一時的な需要が活発化し、産業用ロボットも好調に推移。今後しばらく米国や中国などアジアで堅調な需要を見込む。
ファナックの稲葉善治会長はスマホ関連の一時的な需要は長続きせず「下期は見込めない」と指摘。ただ工作機用コンピューター数値制御(CNC)装置などのFA部門は中国でスマホ関連の受注が落ち着いても「自動車、建機、半導体関係はまだ伸びる」と述べた。
17年4―6月期連結決算は売上高が前年同期比32・1%増の1684億円だった。部門別では工作機械などのロボマシンが同69・4%増の445億円に急拡大。ロボット部門は同29・6%増の545億円。FA部門は同20・2%増の489億円となった。
(2017/7/31 05:00)