【電子版】米スキャナ電力、ＷＨに発注の原発建設中止

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  建設中のＶＣサマー原発２号機（スキャナ電力提供、１７年６月）

【ニューヨーク時事】米スキャナ電力は３１日、東芝の米原発子会社で経営破綻したウエスチングハウス（ＷＨ）に発注した原発２基の建設工事を中止すると発表した。工事の遅れで費用が大きく膨らんでおり、完成を断念した。

東芝はＷＨの債務保証をしており、ＷＨの工事撤退や建設工事中止の場合のスキャナの損害を補うため、２４３２億円を支払うことで合意済み。

ＷＨは２００８年、スキャナからサウスカロライナ州のＶＣサマー原発２、３号機の建設を受注。しかし、１１年の東京電力福島第一原発事故を受けた米国での安全基準の強化で建設コストが膨張。工事の進捗（しんちょく）率は４割未満にとどまっている。

米サザン電力がＷＨに発注したジョージア州の原発２基も建設を続行するかどうか検討中。