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[ 医療・健康・食品 ]
(2017/8/21 05:00)
慶応義塾大学医学部内科学(神経)教室の鈴木重明専任講師らは、がん免疫治療薬「オプジーボ」の副作用として「重症筋無力症」を発症した場合、重篤化することが多いことを発見した。14施設の共同研究で14年9月から16年8月までに9869症例を対象とした研究で明らかになった。成果は米神経学会誌「ニューロロジー」に掲載された。
重症筋無力症とは、神経と筋肉のつなぎ目で免疫の異常が起き、手足や心臓の筋肉に炎症が起きる疾患。眼筋にだけ症状が出るものから、呼吸ができなくなる最も重篤度の高い症状「クリーゼ」まである。
薬によらない発症ではクリーゼは7%だが、オプジーボ投与で同疾患を発症すると、患者数は12人と頻度が低いものの、クリーゼが50%を占めた。
鈴木専任講師は「オプジーボは自己免疫機能を高めてがん細胞を攻撃する。薬の効果で筋肉の免疫機能が過剰になり、炎症を起こしている可能性が高い」としている。
(2017/8/21 05:00)
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