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[ 化学・金属・繊維 ]
(2017/9/1 14:30)
【ニューヨーク時事】フランス化学大手アルケマは31日、熱帯低気圧「ハービー」が直撃した米南部テキサス州のヒューストン郊外にある工場で、2度の爆発があり、黒煙が上がっているとの連絡を地元当局から受けたと発表した。
工場の従業員や近隣住民らは29日に避難したが、同社は新たな爆発の可能性もあるとして、工場近辺に近づかないよう呼び掛けている。
爆発があったのは同州ハリス郡クロスビーにある工場。工場はハービーが上陸した25日から稼働を停止していた。しかし主力電源と二つの非常用電源がハービーによる浸水被害を受けたため機能しなくなり、貯蔵している化学物質に必要な冷却ができなくなっていた。工場にある一部の有機過酸化物質は低温貯蔵しないと燃えることから、爆発の原因になった可能性がある。
郡保安官事務所によると、呼吸器の異常を訴えた保安官代理15人が病院で診察を受けたが、全員入院するほどの問題はなかった。同事務所は、保安官代理らが吸引した煙について、刺激性だが毒性はないとの認識を示した。
一方、アルケマ幹部は会見で、今回の爆発では化学物質は放出されていないと述べた。
(2017/9/1 14:30)