[ 金融・商況 ]
(2017/9/9 05:00)
8日の東京外国為替市場は1ドル=107円台後半に急伸した。107円台をつけるのは2016年11月15日以来、約10カ月ぶり。北朝鮮が9日の建国記念日でミサイル発射などの挑発行為に出るとの警戒感や、米国の金利低下を背景に、ドルを売って円を売る動きが強まる中で「節目となる108円を試しに行くような投機的の動きがあったのでは」(市場関係者)との見方が出ている。15時現在で107円75-76銭と前日比1円24銭の円高・ドル安となった。
今後の展開については、米連邦準備理事会(FRB)が資産規模の縮小を決めるとの観測が広がっていることなどから、「12月にかけて基調としては円安方向に向かう。一時的な円高だろう」(三菱UFJ信託銀行事業法人営業課長の酒井聡彦氏)との見方もある。
(2017/9/9 05:00)