資生堂、シミ抑制に有効な成分発見

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  シミ形成と血管内皮細胞の関連

資生堂は１９日、肌のシミの原因が毛細血管の異常な発達から起きていることを確認するとともに、シミ抑制に有効な二つの成分を発見したと発表した。研究成果を自社のスキンケア製品に応用する。

近赤外光を用いて肌内部構造を可視化するＯＣＴ技術を確立し、顔の毛細血管を可視化して観察した。その結果、紫外線のダメージなどで発生したシミの色素沈着部位では、血管を増やす作用を持つ「血管内皮増殖因子（ＶＥＧＦ―Ａ）」が異常に発達し、シミのない部分に比べ毛細血管が増加。この活性化した血管からシミの色素となるメラニン生成を促進する因子が活発に放出されていることが分かった。

血管からのシミ増殖を抑制する効果を持つ成分として、植物由来成分「トルメンチラエキス」と「イチヤクソウエキス」に効果が高いことを発見した。柴田貴子研究員は「美白スキンケアアイテムに応用していく」とし、シミ改善の化粧品開発を進める構え。