[ ロボット ]
(2017/9/20 05:00)
東邦大学医療センター大森病院の高井雄二郎准教授と東京工業大学の塚越秀行准教授らは、ミミズのようなぜん動運動で気管支の中を進む自走機構を開発した。カテーテルの周囲が膨らみ、その膨らみが先端から根元にかけて移動することで管の中を進む。気管支カテーテルに応用して自走式の治療ロボットを開発する。
気管支内視鏡の訓練モデルで移動機能を確認。気管支の直径が4ミリメートルの管内では推進速度が1秒当たり3・3ミリメートル、管径5ミリメートルでは1秒当たり8・0ミリメートル、管径6ミリメートルでは1秒当たり10・3ミリメートルだった。気管支は肺の先端では細く、入り口の気道は太いため、幅広い管径でも進める機能が必要だった。現在は移動機構の原理を実証した段階。今後、生体検査や治療への活用を目指す。
(2017/9/20 05:00)