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[ 中小・ベンチャー ]
(2017/9/21 05:00)
【浜松】パイフォトニクス(浜松市東区、池田貴裕社長、053・581・9683)は、主力のホログラム技術を応用した照明「ホロライト」事業の拡大に対応し、本社と生産機能が一体となった新社屋を10月に開設する。低消費電力で視認性が高いホロライトが工場で危険領域などを知らせる安全対策として需要が急増。2017年9月期は前年度比1・5倍の売上高1億2000万円を見込む。
パイフォトニクスは光産業創成大学院大学発のベンチャー。ホロライトは光が広がらずまっすぐ進む平行光を発生できるLED照明装置。直線なら1キロメートル先まで照らすことができ、高い指向特性を持つため、必要な領域だけを照らしたり、線や図柄を表示したりできる。
工場向けはフォークリフトの進行方向を示すガイドライトや、頭上にクレーンがあるなど危険領域を照らすなど安全対策として、鉄鋼メーカーや自動車関連メーカーを中心に採用が広がっている。従来の床にテープを貼る方法などと比べはがれる心配もなく、工場のレイアウト変更にも容易に対応できる。
需要増で浜松市内に分散していた本社事務所と組み立てスペースが手狭になったことから、浜松市東区の新社屋に機能を集約、事業拡大を図る。建物は3階建て延べ床面積1650平方メートル、1階と2階は事務所やショールーム、製品の組み立てに使用し、3階は「ベンチャー企業の交流スペースとしたい」(池田社長)としている。
ホロライトの光は遠くを照らすことも、狙った場所だけを照明することも可能。製造現場以外に建築物の照明や、海や山を照らすなど演出にも応用できる。
センシング技術と組み合わせて、次世代自動車の安全技術への応用も視野に入れる。
(2017/9/21 05:00)
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