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[ 環境・エネルギー ]
(2017/9/26 15:30)
(ブルームバーグ)米国の原子力発電業界は今世紀半ばまでに事業が立ちゆかなくなる公算が大きい。
現存する最後の操業ライセンスが失効する2055年までに全ての原子炉が消滅し得ると、S&Pグローバル・レーティングが22日付のリポートで指摘した。ライセンスの延長はないと仮定している。全米に存在する99基の原子炉の半数が向こう17年間で廃炉になる可能性があるとした。
米スキャナは、費用が200億ドル(約2兆2300億円)余りに膨らんだことや契約を請け負ったウェスチングハウス・エレクトリック(WH)が破産法の適用を申請したことを理由に、サウスカロライナ州に計画していた2基の原子炉建設の中止を発表。S&Pのリポートは、この決定を受けた形となった。安価な天然ガスによる発電や電力需要の低迷で、原発事業者の利益は減少し、発電所の閉鎖が続いている。
(2017/9/26 15:30)