[ 政治・経済 ]
(2017/9/30 07:30)
【ワシントン時事】米ホワイトハウスは29日、空路で出張に出る際にチャーター便を頻繁に使っていたプライス厚生長官が同日、トランプ大統領に辞表を提出し、受理されたと発表した。トランプ氏はプライス氏の解任を排除しない姿勢を示してきた経緯があり、事実上の更迭とみられる。
米政治専門紙ポリティコによると、プライス氏は5月以降、可能な場合は定期便を使うよう求める連邦政府の内規に反し、高額なチャーター便を計26回利用。中には夫妻で土地を所有するリゾート地を公務の1日半前にチャーター便で訪れたケースもあった。
報道を受け、プライス氏は28日、チャーターに掛かった費用の一部として5万1887ドル(約580万円)を連邦政府に返金。同時にチャーター機を今後は使わないと宣言したが、50万ドル(約5600万円)以上掛けて軍用機でアジアなどに出張していたことが新たに判明。プライス氏が社会保障費などの削減を訴えてきたこともあり、批判は高まる一方だった。
(2017/9/30 07:30)