[ 自動車・輸送機 ]

挑戦する企業/三井造船(1)意識改革100年目の勇断 「造船」外し覚悟示す

(2017/10/11 05:00)

■シビアな独立採算性を志向

三井造船が創業以来、最大の組織改編に踏み切る。事業本部制を解消し、2018年4月1日付で純粋持ち株会社制に移行する。競合の総合重工各社が海から陸、空へと業容を拡大する中、造船を軸に事業ポートフォリオを描いてきた三井造船がついに動きだす。社長の田中孝雄は長年親しんだ「造船」の冠を社名から取ることを決断、不退転の覚悟を社内外に示した。17年は折しも創業100周年を迎える節目の年。田中は荒療治にも見える手法で、全社員に意識改革を促す。

  • 造船を外し、真の変革が始まる(昨年、進水した潜水艦救難艦「ちよだ」)

【持ち株会社制】

新社名「三井E&Sホールディングス」の由来を問われた田中は「短くて体を表す社名」と答える。「E」はエンジニアリング、「S」はシップビルディング(造船)の頭文字を取った。

持ち株会社制への移行は、田中...

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(2017/10/11 05:00)

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