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[ 中小・ベンチャー ]
(2017/10/22 05:00)
(ブルームバーグ)中国の美団点評(メイチュアン・ディアンピン)の企業価値が300億ドル(約3兆3900億円)に達し、世界の新興企業で4位に浮上した。米民泊仲介のエアビーアンドビーや宇宙ベンチャーのスペースXを上回る価値だ。
美団点評という社名は聞いたことがないかもしれない。北京に本社を置き、王興氏が率いる企業で、中国以外ではほぼ無名だ。フードデリバリーのほか、食料雑貨、映画チケットなどの販売、レストランの評価(レビュー)情報の提供、共同購入サイト運営などを手掛けており、グルーポンとイェルプ、フードパンダ、ウーバー・イーツを合わせたようなサービスを展開している。
美団点評が投資家に評価されているのは、10億人を超える市場で支配的な地位を占めている点にある。同社は2015年に美団網と大衆点評網との統合で誕生。最新の資金調達ラウンドで テンセント・ホールディングス(騰訊)と セコイア・キャピタル、プライスライン・グループから企業価値を300億ドルと評価され、40億ドルを調達した。
コンサルティング会社アーンスト・アンド・ヤング(E&Y)で銀行・資本市場のグローバル・アシュアランス責任者を務めるキース・ポグソン氏(香港在勤)は美団点評について、「14億人の胃袋をベースとした準独占企業だ」と評した。
CBインサイツによれば、世界の新興企業で企業価値が高い上位3社はウーバー・テクノロジーズと滴滴出行(ディディチューシン)、小米(シャオミ)。美団点評はそれに次ぐ順位となった。
(2017/10/22 05:00)