[ 地域経済 ]
(2017/10/31 13:00)
「ターレ」と呼ばれる魚や野菜を積んで市場を走るユニークな外観の三輪運搬車が、ラジコンのおもちゃとして登場した。東京・築地市場(中央区)の仲卸業者が開発に携わった本格派で、大型のハンドルなど独特な車体を16分の1サイズで忠実に再現。乗り物ファンなどからも注目されそうだ。
製造と発売元は日本オート玩具(東京)で、商品名は「R/Cエレトラック」。築地のマグロ仲卸「山和」の渡辺和義社長が「魚などを運ぶ市場の仕事を子どもたちが楽しみながら学べるものが作りたい」と企画を持ち掛け、商品化が実現した。
ターレのおもちゃはプラモデルの前例があるが、ラジコンは初めて。ターレメーカーの協力を得て、本物同様に前輪と同調してハンドルが動く構造も採り入れた。
築地市場に隣接する商業施設「築地魚河岸」の山和店舗で3240円で販売しているほか、遊技場にあるクレーンゲームの景品としても人気を集めている。
実物のターレは電動式が主流で、最大2トンの荷物が運べる力持ち。築地市場周辺では約2000台が活躍している。(時事)
(2017/10/31 13:00)