[ ロボット ]
(2017/11/1 13:30)
(ブルームバーグ)ソニーは1日、犬型ロボット「aibo(アイボ)」を発売すると発表した。初代「AIBO」の生産が打ち切られた2006年以来、 平井一夫社長の下で約12年ぶりに復活する。価格は19万8000円(税抜き)で、AI(人工知能)を搭載したペットとして一般家庭向けに広く販売を目指す。
発表会場では平井氏が「おいでアイボ!」と呼ぶと、壇上の陰からアイボが現れ同氏に抱き上げられた。1日午後11時1分から予約を開始。来年1月11日からネット直販サイト「ソニーストア」で限定販売する。川西泉執行役員は「社内にはロボットを作りたいエンジニアが潜在的にいた。この日を迎えられてうれしい」と語った。
幅180ミリメートル、高さ293ミリメートル、奥行き305ミリメートルで重さは2.2キログラム。インターネットと接続してAIも活用し「飼い主」に賢く育てられるよう設計した。距離画像センサーなど複数のセンサーを駆使、感情をより豊かに表現するため眼球には2枚の有機EL(OLED)を採用した。約3時間の充電で約2時間稼働する。
初代アイボは1999年に発売。国内外で累計約15万体を売ったが、当時のハワード・ストリンガー社長が進めた構造改革の中で06年に生産を終了した。その後12年に就任した平井氏が事業全体の収益性改善を図る一方、ソニーらしさを体現できるとして16年にロボット事業を復活した。
ソニーは31日、センサーなどの半導体やテレビを含む家庭用映像・音響機器分野の増益見込みから(今期)2018年3月期の業績予想を上方修正。営業利益は20年ぶりの最高となる6300億円と予想している。1日のソニーの株価前日比11%高の4918円と08年6月以来の高値で取引を終了した。
日本企業が開発・販売するロボットでは、ホンダのヒト型ロボット「ASIMO(アシモ)」やソフトバンクグループの「Pepper(ペッパー)」などがある。いずれも初代アイボより後に発売された。
(2017/11/1 13:30)