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[ 自動車・輸送機 ]
(2017/11/9 05:00)
イタリアで9日に開幕する2輪車ショー「EICMA2017(ミラノショー)」に、国内2輪メーカー4社が出展する。市場の一角を占める欧州向けにアピールする絶好の機会に、各社はデザインや機構の凝ったスポーツタイプなどをお披露目する。
【ホンダ/「CB1000R」品位高める】
ホンダはネイキッドスポーツバイク「CB1000R」など4車種を世界で初めて公開する。「CB1000R」は、排気量1000ccクラスの直列4気筒DOHC4バルブエンジンを採用し、スロットルの開度を電気信号で伝達する「スロットル・バイ・ワイヤシステム」を搭載。走りの楽しさと扱いやすさを追求した。デザインのテーマは「ネオ・スポーツ・カフェ」とし、品位を高めた。
「CB300R」と「CB125R」も、1000Rの外観イメージを踏襲。車体の重心付近に重いパーツを集め運動性能を高めた。ビギナーからベテランまで幅広いライダー層を想定し開発した。
アドベンチャーモデル「CRF1000L アフリカツイン・アドベンチャースポーツ」は、容量24リットルの大型燃料タンクとウインドスクリーン、ロングストロークのサスペンションに加え、スロットル・バイ・ワイヤシステムを搭載。扱いやすさと走破性を兼ね備えた。
4車種とも日本国内での販売を計画する。
【スズキ/「SV650X」で海外攻略】
スズキは海外市場向けの新型モデル「SV650X」を出品する。18年初頭から欧州中心に販売開始する予定。日本での発売は未定としている。
排気量645ccV型2気筒エンジンを搭載。ロードスポーツバイク「SV650」をベースにして、ヘッドライトカウルやセパレートハンドルなどのスポーツカスタムを取り入れ、人気のネオレトロ調の外観に仕上げた。
【ヤマハ/3輪バイクにスポーツ型】
ヤマハ発動機はフロント2輪の3輪バイクの新製品「NIKEN(ナイケン)」を出展する。18年の市場投入を計画。旋回時に車輪が車体に同期して傾斜するLMW機構搭載モデルでは「トリシティ125」「同155」に続く第3弾で、初の大型ロードスポーツモデルとなる。
ナイケンは排気量847cc水冷4ストローク直列3気筒エンジンを搭載。LMWによる旋回性と安定性により高いスポーツ性能を実現する。LMWの基本性能を高める新ステアリング機構も採用。車名は前2輪を二つの剣「二刀流」に例えた。
【カワサキ/長距離向け「Ninja」】
川崎重工業は、スポーツツアラーモデル「Ninja H2 SX」など2018年モデル4車種を出展する。
「Ninja H2 SX」と「同 H2 SX SE」は、新開発の排気量998ccの水冷並列4気筒バランス型スーパーチャージドエンジンを搭載し、加速と扱いやすさや燃費性能を両立。タンデム走行やパニアケース装着がしやすい形のフレームと、ボタンを押すとエンジン回転数を保ちスロットル操作が不要になる機能を搭載。長距離ツーリングに適したモデルとした。
スーパースポーツモデル「同 ZX―10R SE」は、スーパーバイク世界選手権でジョナサン・レイ選手が3連覇した「同 ZX―10R」をベースに、ショーワと共同開発した電子制御サスペンションシステム「KECS」を採用し、路面やマシンの状況に合わせて減衰力を制御。速さと快適性を備えた。
レトロスポーツモデル「Z900RS CAFE」はフロントカウルや黒く塗ったローポジションハンドル、専用の段付きシートを装備。60年代に興った「カフェレーサー」仕様とした。「Ninja ZX―10R SE」以外は、日本での販売を予定している。
(2017/11/9 05:00)