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[ 科学技術・大学 ]
(2017/11/11 05:00)
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」から超小型衛星を放出する取り組みの一部を民間委託する方針を固めた。JAXAの奥村直樹理事長が10日の定例会見で明らかにした。
市場開拓といった営業活動や契約などは民間で、安全審査や衛星の運用などをJAXAでそれぞれ分担する。候補業者には情報提供依頼書(RFI)を発出。今後、事業者の選定や事業内容などを詰める。
エアロックとロボットアームを併せ持つ「きぼう」は、2012年から超小型衛星の放出を開始。放出してきたのは50キログラム級もしくは10センチ×10センチ×10センチメートルの立方体形状を1ユニットとする1-3ユニットの超小型衛星で、日米合わせて約200機を手がけてきた。
奥村理事長は会見で「世界中で年間200-300機の超小型衛星放出のニーズがある。民間への委託で利用の幅が広がることに期待したい」と語った。
(2017/11/11 05:00)