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[ 科学技術・大学 ]
(2017/11/12 05:00)
フランス南部の白亜紀後期(七千数百万年前)の地層から、草食恐竜の比較的大きな歯と顎の化石が見つかり、鳥脚類の新属新種に分類したと、ベルギー王立自然科学研究所などの研究チームが7日までに発表した。古代ヤシ類のような硬い植物を餌とするため、歯の本数を減らして大きくし、切り刻むようにして食べていたとみられる。
この恐竜は属名が19世紀の仏古生物学者の名前とギリシャ語の歯、種名が仏プロバンス地方にちなみ、「マテロノドン・プロビンキアリス」と名付けられた。歯の表面にはぎざぎざした構造があった。
鳥脚類の中には、歯の本数を増やして小さくし、針葉樹の葉などをすりつぶすようにして食べていたグループがいたことが知られる。研究チームはマテロノドンの歯が餌の違いに対応して反対の方向に進化したとの見方を示した。論文は英科学誌サイエンティフィック・リポーツに掲載された。(時事)
(2017/11/12 05:00)