革新機構、ＬＥシステムに出資 電池用電解液を開発製造

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産業革新機構は１４日、ＬＥシステム（福岡県久留米市）の第三者割当増資を引き受け、４億円を出資したと発表した。西日本シティ銀行などが出資するＱＢキャピタル（福岡市早良区）などとの共同で増資総額は５億８０００万円。ＬＥシステムは電池用電解液の開発製造ベンチャー。投資資金はプラントの建設や運営に充てる。

ＬＥシステムはレドックスフロー電池の電解液の開発製造を手がける。同電池は長期の安定稼働が可能で拡張性や安全性が高いという。同社は火力発電所などで発生する産業廃棄物の重油燃焼煤（すす）からレアメタル（希少金属）のバナジウムを回収し、同電池用バナジウム電解液を安価に製造する技術を確立している。

現在は量産段階に移行するレベルで、資金をバナジウム回収や電解液製造のプラントに活用する。ＬＥシステムは太平洋セメントのリサイクル事業と連携してバナジウム回収技術の開発を進めてきた。