[ 機械 ]
(2017/11/29 05:00)
牧野フライス製作所は、加工時間を半減する部品加工向けの5軸横型マシニングセンター(MC)「a500Z」を発売した。テーブルユニット(写真)を軽量にして動作を速くし、斜め下から支える構造で重い加工対象物(ワーク)を高精度に加工できるという。価格は4900万円(消費税抜き)。アルミニウムの試作品、油圧・空圧バルブ、チタンの航空機部品などの加工を対象に、年50台の販売を目指す。
28日、富士勝山工場(山梨県富士河口湖町)で初披露した。同社が斜め下から支持の「傾斜テーブル」を横型MCに採用したのは初めて。横から支える通常の構造では重いワークの精度確保が課題になることがあった。最大400キログラムの重量に対応する。パレットサイズは500ミリメートル角。
剛性を高め、従来機で不得意だった大径ドリルをZ軸方向に突き出す加工にも向く。自動工具交換装置(ATC)に工具を画像測定する装置「ヴィジョンB.T.S.」を標準搭載。工具交換時に破損や工具長を自動検出する。工具長に応じて出し入れ用のシャッターの開閉幅を変え、交換時間を短縮する。
(2017/11/29 05:00)