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[ 化学・金属・繊維 ]
(2017/12/1 13:00)
1人死亡、重軽傷11人
1日午前8時半ごろ、静岡県富士市厚原の荒川化学工業富士工場で、爆発火災が発生した。消防車約20台が消火活動を行っている。消防によると、60代の男性1人が死亡し、11人が負傷した。うち3人は重傷という。県警は救急搬送されたのは5人としている。
激しく黒煙が上がり、現場の周囲100メートルの約50人に一時避難指示が出された。消防と県警によると、火災は午後0時10分すぎに鎮圧状態となった。荒川化学工業(大阪市)は東証1部上場で、製紙用の薬品や印刷インキ用樹脂などの製造・販売をしている。
県警富士署によると、爆発があったのは、工場敷地内にある4階建てのプラント。当時は十数人が作業しており、引火性のあるトルエンを使用していたという。
現場は東海道新幹線の新富士駅の北約5キロ。
現場近くのスーパーマーケットの店長(47)は、工場が爆発した時「『ドン』という今まで経験したことのない、地震のような強い揺れを感じた」と驚いた様子。地震だと思い、従業員らと店の外に出ると、工場から立ち上る大量の黒煙に気付き店内に避難した。
数分後にも小さな爆発があり、「逃げていいのか、どうしたらいいのか分からなかった。みんな騒然としていた」と不安そうに話した。(時事)
(2017/12/1 13:00)