[ 政治・経済 ]
(2017/12/6 14:30)
皇室会議終了後、記者団の質問に答える安倍晋三首相(1日、首相官邸 時事)
政府は、天皇陛下の退位に伴い皇太子さまが新天皇に即位する2019年5月1日を祝日か休日にする方向で検討に入った。政府関係者が6日、明らかにした。祝日にした場合、祝日法に基づき前後の平日を休日にできるため、19年は4月27日から5月6日まで10連休となる。
菅義偉官房長官は6日午前の記者会見で「退位後の準備は宮内庁を中心に関係省庁が連携して検討している。ご退位とご即位をつつがなく行うことができるよう政府としては最善を尽くしていきたい。当然、前例も考えて行う」と述べた。
祝日法は「前日および翌日が国民の祝日である日は休日とする」と定めている。4月29日は「昭和の日」、5月3日は「憲法記念日」で、5月1日が祝日になった場合、祝日に挟まれる4月30日と5月2日は休日となり、前後の土日、祝日を合わせると10連休が実現する。
現在の天皇陛下の「即位の礼」が行われた1990年11月12日は休日となった。休みに改元すれば、官民のシステム改修などの混乱を最小限に抑えられる利点もある。5月1日が休日の場合、飛び石連休となるが、政府高官は「10連休に反対する人はいない」と語った。
政府・与党は政府提出か議員立法で関連法案を成立させたい考えだ。(時事)
(2017/12/6 14:30)