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[ エレクトロニクス ]
(2017/12/7 12:00)
東証は7日、シャープ株式の上場先を市場2部から1部に変更した。2016年8月の2部降格後、約1年4カ月でのスピード復帰となった。シャープは、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下でコスト削減など経営改善を進め、再建にめどを付けた。1部復帰で信用力を得て、今後は成長路線への転換を急ぐ。
シャープは16年3月期連結決算で債務超過に陥り、東証ルールにより2部へ降格した。その後、鴻海傘下で債務超過を解消。鴻海出身の戴正呉社長の下、構造改革を進め、17年3月期に本業のもうけを示す営業損益が3年ぶりに黒字に転換。今年6月30日に東証に1部指定を申請した。
1部に復帰した7日のシャープ株は前日比20円高の3905円で取引が始まった後、利益確定の売りに押され、45円安の3840円で午前の取引を終えた。
戴社長は同日、東証で記者会見し、「1部復帰は一つの通過点」と強調。その上で、当面続投する考えを表明するとともに、次期社長育成のため共同最高経営責任者(CEO)体制への移行を検討することを明らかにした。(時事)
(2017/12/7 12:00)