[ ICT ]
(2017/12/13 05:00)
NTT西日本はテレビをインターネットに接続する端末「光BOX」に、米アマゾンの人工知能(AI)「アレクサ」を搭載し2018年10月にも発売する。光BOXに話しかけるだけで、家電操作や動画再生ができる。音声操作は以前からできたが、専用リモコンや音声認識スピーカーを介する必要があった。AI搭載で使い勝手を良くし、販売拡大につなげる。
利用者が「アレクサ、光BOXを使って動画を再生して」と声をかけると、指定キーワードに反応してテレビ画面に映像を再生する。同様の呼びかけで、アレクサに対応した家電の電源を付けたり、交通・災害情報などを画面に表示したり、読み上げたりできる。
光BOXは11月に発売したアレクサ搭載AIスピーカー「アマゾンエコー」にいち早く対応した。すでに同スピーカーを介したハンズフリー音声操作はできるが、新型光BOXは単体で同様の音声操作が可能となる。
従来の専用リモコンによる音声操作より、スマート家電や気象・交通情報などの対応アプリケーション(応用ソフト)が大幅に増加する。
光BOXは個人向けのほか、自治体や不動産などさまざまな企業・団体に提供している。利用者に応じ、専用メニュー画面やアプリケーションを簡易に設計できるのが特徴。例えば、自治体は各家庭に防災・災害情報を配信するシステムや、バスの配車予約画面を構築している。
光BOX販売台数は16年3月末時点で累計80万台になり、17年度内に同100万台を突破する見込み。光BOXを通じ、クラウドやセキュリティーサービスなどの提案も同時に行い、NTT西日本グループ全体での事業拡大も狙う。
(2017/12/13 05:00)