[ ICT ]
(2017/12/13 05:00)
KDDIは12日、小湊鉄道(千葉県市原市)と共同で、IoT(モノのインターネット)を活用して路線バスの危険運転を予防する実証実験を行ったと発表した。運転席の前方にカメラを取り付け、運転手の表情や挙動などを計測することで、わき見運転などが起こりやすい時間帯などを特定した。事故につながる可能性がある情報を効率的に収集し、運転手の安全教育に利用できるシステムとして商用化を目指す。
KDDIなどは、小湊鉄道が千葉県で運行する路線バス1台を使い、顔認識による危険運転予防システムを実証した。カメラの画像データを活用し、運転手10人の表情や挙動を計測。姿勢の異常を検知したり、口角などを基に感情の変化を検知したりした。
その結果、わき見運転などが特定の時間帯に発生している可能性などを突き止めた。この情報を基に、運転手に注意喚起することにより、安全運行を促せることを確認した。
事故につながる情報は安全教育に有効だが、これまでは収集が難しかった。実証したシステムは運転手の体にセンサーなどを取り付けずに効率的に情報を収集できる。
(2017/12/13 05:00)