(2017/12/25 19:30)
マツダの独自技術を象徴するロータリーエンジン(RE)の育ての親として知られた技術者で、社長を務めた同社名誉相談役の山本健一(やまもと・けんいち)氏が20日午後1時27分、老衰のため神奈川県内の施設で死去した。95歳だった。葬儀は近親者で済ませた。後日お別れの会を開くが、日程などは未定。
熊本県出身。1944年東京帝大第一工学部を卒業後、46年東洋工業(現マツダ)入社。63年ロータリーエンジン研究部長に起用され、当時「夢のエンジン」と言われたREの開発責任者として指揮を執った。84年社長、87年12月から会長を5年務めた。
REは小型で高出力という特長を持つ。60年代に世界の自動車大手が研究開発レースにしのぎを削ったが、技術の難しさなどでライバルメーカーが脱落する中、マツダは実用化に成功。67年に初のRE搭載車「コスモスポーツ」を誕生させた。(時事)
(2017/12/25 19:30)