[ ICT ]
(2018/1/3 09:30)
米オラクルの主要顧客であるアマゾン・ドット・コムとセールスフォース・ドットコムは重要なビジネスシステムで使用するデータベースソフトについて、現行のオラクル製品に代わり、コストがより低いオープンソースのソフトへの乗り換えを積極的に進めている。情報サイト「ジ・インフォメーション」が協議に詳しい関係者の話として報じた。
報道によると、アマゾンとセールスフォースでは、オラクル製品からのソフト移行の取り組みがすでにかなり進んでいる。オラクルのデータベースソフトは世界最新鋭と広く見なされるが、競合に比べ最も高価でもあり、両社がオラクル製品を見限る理由は十二分にあると、同サイトは報じた。2日の米株式市場でオラクルの株価は一時2%下落した。
同サイトはさらに、アマゾンは2000年代の早い段階からオラクル製品に代わるソフトの採用を模索しており、その取り組みは進んでいるとした。アマゾンは巨大な電子商取引事業を支える2つの社内データベースをすでにオラクル製品からオープンソースのNoSQLに移行済みだと、移行について知る関係者2人が話したという。
セールスフォースでは、「サヨナラ」というコードネームが付いたデータベース製品切り替えプロジェクトが社内での実践段階に達したと、ジ・インフォメーションが事情を知る元従業員の話として伝えた。報道によれば、データベースは2023年までにオラクル製品から切り替わると同社は見込む。
オラクル、セールスフォース、アマゾンはそれぞれ報道に関するコメントを控えた。(ブルームバーグ)
(2018/1/3 09:30)