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[ 科学技術・大学 ]
(2018/1/16 05:00)
【名古屋】名古屋大学大学院医学系研究科神経変性・認知症制御研究部門の祖父江元(げん)特任教授らは、健常者の脳の老化と萎縮の様式を解明した。磁気共鳴断層撮影装置(MRI)データを解析した結果、脳容積は加齢で一律に減るのではなく、相対的に保たれる領域があるほか、45歳くらいまで増える領域があった。認知機能維持の仕組み、認知症や神経変性の病態解明につながる。
21―86歳の293人のMRI画像で脳容積の加齢による部位ごとの違いを調べた。
運動機能に関わる領域は加齢と共に大きく減る一方、記憶や情動に関わる領域は45歳くらいまで増加してから減っていた。また、聴覚や視覚などに関わる領域は45歳くらいまで減るが、その後は相対的に保たれていた。50歳以降は脳構造の機能的な分離は下がり、局所の処理能力は低下すると見られるが、統合性や効率性は高まる。
研究成果は国際脳科学誌ニューロイメージ電子版に掲載された。
(2018/1/16 05:00)
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