ダイセル・エボニック、雪道で歩きやすい靴底シート リーガルに採用

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ダイセル・エボニック（東京都新宿区、アンドレ・ノッペ社長、０３・５３２４・６３３１）は、靴底（ソール）に使われる樹脂とゴムの複合シート「アール・コンポ＝写真」で雪道の歩きやすさにこだわった意匠を開発した。リーガルコーポレーション（千葉県浦安市）と雪が張り付きにくい形状を詰め、紳士用ブーツ「リーガルウォーカー２８４ＷＢＢＷ」に採用された。

リーガルの紳士靴で実績がある従来シートを見直し、ソールの型や突起の間隔を変えることで“雪離れ”を向上。併せて、中野製作所（東京都葛飾区）の低温下でも硬化しない高機能ゴムを用い、路面状況に関係なく高いグリップ性と耐摩耗性、撥水性も備えた。ブーツは片足約２８０グラムと、軽量化にも寄与した。

アール・コンポは、ポリアミド樹脂のフィルムとゴムを化学反応によって直接接着した構造。独エボニック・インダストリーズの独自技術で、接着剤が不要なことから脱脂や塗布、乾燥などの工程を省ける。有機溶剤の使用・排出もない。リーガルの紳士靴のほか、ニューバランスジャパン（東京都中央区）のスポーツシューズにも採用されている。