[ 機械 ]
(2018/1/24 05:00)
日本工作機械工業会(日工会)が23日発表した2017年(暦年)の工作機械受注実績(確報値)は、前年比31・6%増の1兆6455億5400万円で10年ぶりに過去最高を記録した。1兆6000億円台は初めて。外需は同41・2%増の1兆161億8500万円で3年ぶりの過去最高だった。内需は同18・6%増の6293億6900万円。08年のリーマン・ショック後初めて6000億円台を回復した。
17年は中国を筆頭に日本、米国、欧州の主要市場がいずれも活気づいた。中国は同2・1倍の3470億5100万円と大幅増だ。中国の政策「中国製造2025」などが背景とみられる設備投資が進み、スマートフォン(スマホ)関連の大口需要も生じた。中国周辺国の設備投資が喚起され、アジアの受注シェアは同10・7ポイント増の50・6%(中国は同11・6ポイント増の34・2%)に伸び、外需の過半を占めた。
急激な需要増で機構部品不足を生んだことなどから、納期の長期化が指摘される。受注残は同32・9%増の6942億3100万円で3年ぶりに増加に転じた。
ただ、過去2位の受注高だった07年は7588億円であり、各社の生産性向上などの取り組みが功を奏しているとみられる。
17年12月単月の受注実績は初の1600億円超えで、単月の最高額を2カ月連続で更新した。
(2018/1/24 05:00)