[ 金融・商況 ]
(2018/1/24 21:30)
ムニューシン米財務長官は24日、ドル下落は米経済にプラスとの見解を表明した。強いドルを国益とする米国の伝統的な姿勢を転換させた。
同長官は世界経済フォーラム(WEF)が開催されているスイスのダボスで記者団に、「ドル安は貿易と機会に関連するため、もちろん、われわれにとって良いことだ」と語った。「しかし長期的には、ドルの強さは米経済の強さと、第一の準備通貨であり今後もあり続けるという事実を反映するものだと思う」と付け加えた。
ブルームバーグのドル指数に基づくと、ドルは現在3年ぶりの安値水準にある。トランプ米大統領の保護主義的政策や2016年の選挙キャンペーンを巡る特別検察官の調査への懸念が重しとなっている。
米当局者はダボスで「アメリカ・ファースト(米国第一)」の政策を掲げて世界の重要人物らと向かい合っている。WEFの開幕前日には太陽電池パネルと洗濯機に輸入関税を課すと発表したが、ムニューシン財務長官とともに語ったロス商務長官は追加的な関税措置があるだろうと述べた。
「貿易戦争は毎日戦われている」とした上で、「違いは、米軍が今や防御を増強させつつあることだ」とロス長官は語った。(ブルームバーグ)
(2018/1/24 21:30)