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[ 自動車・輸送機 ]
(2018/1/27 14:00)
配備先の三沢基地に到着した航空自衛隊の最新鋭ステルス戦闘機F35A(26日、時事)
当面はパイロット養成に活用
航空自衛隊の主力戦闘機となる最新鋭ステルス戦闘機F35Aが26日、空自三沢基地(青森県三沢市)に初めて配備された。今回飛来したのは1機で、空自は2018年度にさらに9機を同基地に配備し、レーダーに探知されにくいステルス機の飛行隊を編成する。
当面はF35パイロットの養成などに使用される。将来は北朝鮮の弾道ミサイルの警戒監視や対中国、ロシア機の緊急発進(スクランブル)などの任務に就く見通し。
防衛省は、F35に上空から艦船や地上を攻撃できる長距離巡航ミサイルを搭載する計画を進めている。日本海上空から北朝鮮内陸部に向け発射することが可能になるため、敵基地攻撃能力の保有につながり、憲法との整合性を指摘する声もある。
F35は26日午前、小牧基地(愛知県小牧市)を離陸。同11時ごろ、三沢基地に着陸し、隊員ら約400人が拍手で出迎えた。機体は三菱重工業小牧南工場(愛知県豊山町)で組み立てられた。単価は140億円。機体のソフトウエアは「完成版」ではないため現状では、機関砲や短距離空対空赤外線ミサイルを使用できないという。ソフトウエアは今後、アップデートされる。
小野寺五典防衛相は26日、記者団にF35配備について「防空戦闘のみならず情報収集、警戒監視、対地・対艦攻撃といったさまざまな任務を効果的に進めることが可能だ」と述べた。長距離巡航ミサイルについては「相手の脅威圏外から対処できる」と強調。「敵基地攻撃については日米の役割分担で米国の打撃力に依存しており、何ら変わることはない」と話した。(時事)
(2018/1/27 14:00)