[ 金融・商況 ]
(2018/2/9 11:30)
麻生太郎金融相は9日の閣議後会見で、コインチェック以外の複数の仮想通貨取引所に対する立ち入り検査に着手したことを明らかにした。取引所大手コインチェック(東京)で仮想通貨流出が発生したのを受けた措置。金融相は「システムリスク管理も含め、内部管理体制を検証する」と説明した。
関係者によると、金融庁は同日までに、テックビューロ(大阪市)とGMOコイン(東京)の取引所2社に検査官を派遣。近く検査を本格化させる。順次対象を拡大し、コインチェックを除く国内で営業する取引所全31社への検査も検討する。
コインチェックでの流出問題は1月26日に起きた。金融庁は、同社に業務改善命令を発し、立ち入り検査に入るのと並行し、他の取引所に対してもシステム管理や経営体制などを点検して報告するよう命令。報告を精査した結果、立ち入り検査で詳細に調べる必要があると判断した。(時事)
(2018/2/9 11:30)