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[ 科学技術・大学 ]
(2018/2/19 05:00)
東京大学大学院の千葉大地准教授と太田進也大学院生らは、村田製作所と共同で、ひずみの向きを検出するセンサーを開発した。磁化方向によって電気抵抗が変わる「スピンバルブ」という素子を活用した。柔らかなフィルムにセンサーを配置して、局所的なひずみ分布を測る用途などに提案していく。
上下に異なる磁化方向を持つ、磁性材料を重ねたスピンバルブ素子をセンサーに利用した。スピンバルブ素子は上下の磁化方向が反対になると、電気抵抗が最大になる。
この素子を軟らかいフィルム上に並べて、素子のフィルムに接する磁性材料にコバルトを採用した。コバルトは引っ張られた方に磁化方向が向きやすいため、上下の磁化方向がズレる。電気抵抗から引っ張り方向を推定できる。
(2018/2/19 05:00)