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[ エレクトロニクス ]
(2018/2/23 05:00)
ソニーは、画像の歪みを解消できる相補型金属酸化膜半導体(CMOS)画像センサーを開発した。新しく開発した低電流の小型アナログ/デジタル(A/D)変換器を全ての画素に配置することで、全画素同時に露光したアナログ信号を即座にデジタル変換できるようにした。人や物など、素早く動く対象物でも鮮明に撮影できるようになる。事業化の時期は未定としている。
現在のカラムA/D方式の1000倍もの数のA/D変換器を全ての画素の下に搭載した。積層構造を利用して同変換器とメモリーを配置し、スペースを確保。大量のデータを読み書きできる新開発のデータ転送機構を搭載し、高速化を実現した。
画素数は146万画素。歪み解消機能を搭載した裏面照射型CMOS画像センサーは、100万画素以上では初めてという。
現在のカラムA/D変換方式では、アナログ信号を1行ごとにA/D変換して読み出すため、行ごとに読み出し時間がずれて画像に歪みが発生していたとしている。
(2018/2/23 05:00)