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[ エレクトロニクス ]
(2018/3/4 15:00)
テネシー州の工場拡張計画について、トランプ政権の輸入関税の詳細が判明するまで投資を見合わせるエレクトロラックス(ポーランド・オラワ工場、ブルームバーグ)
【ワシントン時事】スウェーデンの家電大手エレクトロラックスは2日、トランプ米政権が鉄鋼とアルミ製品の輸入に関税を課す方針を打ち出したのを受け、南部テネシー州の工場拡張へ2億5000万ドル(約265億円)を投資する計画を保留すると明らかにした。米現地紙が伝えた。
エレクトロラックスは1月、キッチン用家電製品を生産する工場の建設を年内に始めると発表した。報道によると同社は、米国向け製品で使う鉄鋼をすべて米国で調達しており、関税が導入されれば「コスト面で競争が困難になる」と説明。業績への悪影響を憂慮し、詳細が判明するまで投資計画を見合わせることを決めた。
米政府高官は2日、鉄鋼とアルミ製品の輸入制限を全ての国に適用しても「価格や雇用への影響はない」と主張した。ただ、トランプ政権の通商政策をめぐる不透明感が強まることで、対米投資に慎重な企業が出てくる恐れがある。
(2018/3/4 15:00)