コバルト供給の大半、中国握る グレンコアＣＥＯが警鐘

• 

  グラセンベルクCEO

【ローザンヌ（スイス）＝ロイターＥＳ・時事】スイス資源大手グレンコアのグラセンベルク最高経営責任者（ＣＥＯ）は、中国が将来世界のコバルト供給の大半を握るとの事実に、自動車業界は気付くのが遅過ぎると指摘した。

ＣＥＯはスイスのローザンヌで開かれた商品関連会合で「コバルトが中国の手に渡ってしまえば、欧州などでの電気自動車（ＥＶ）生産はなくなるだろう」と語った。

世界のコバルト生産の６０％超はコンゴ（旧ザイール）産。コバルト生産最大手のグレンコアは先週、同社の生産量の約３分の１を中国の電池リサイクル会社ＧＥＭに売却することで合意した。