- トップ
- 化学・金属・繊維ニュース
- 記事詳細
[ 化学・金属・繊維 ]
(2018/3/24 12:30)
未来の電気自動車(EV)を動かす電池に欠かせない原材料の獲得競争で、中国が大きく飛び出した。
コバルト産出で世界一のグレンコアは、同社が産出するコバルトの約3分の1を中国のGEM(格林美)に販売することで合意した。深圳に上場するGEMが届け出た。
両社の3年契約によれば、GEMとその子会社は2018年、グレンコアからコバルト1万3800トンを確保。同社が今年計画しているコバルト産出全体の約35%を占める。19年は1万8000トン(全体の28%)、20年は2万1000トン(同33%)だという。
大手自動車メーカーはこれからのEV時代を生き残るために必要なバッテリーの確保を急いでおり、グレンコアとGEMの大型契約は自動車業界に大きな影響を与える可能性がある。
13日にはドイツのフォルクスワーゲン(VW)が25年までに電池を動力とする自動車の年300万台生産を目指すと発表。VWのフランク・ウィッター最高財務責任者(CFO)はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、最初の生産の大きな波を乗り切るのに十分なバッテリーの確保に向け韓国のサムスンSDIとLG化学、それに中国の寧徳時代新能源科技(CATL)と契約を結んだと明らかにした。(ブルームバーグ)
(2018/3/24 12:30)