[ 政治・経済 ]
(2018/3/25 07:30)
【ワシントン時事】次期米大統領補佐官(国家安全保障担当)に就任するボルトン元国連大使は23日に米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)のウェブサイトに公開されたインタビューで、5月末までに行われる見通しの米朝首脳会談について、「北朝鮮が(非核化の)真剣な議論をする用意がなければ、非常に短い会談になる」と述べ、成功に懐疑的な見方を示した。
ボルトン氏は補佐官就任が決まる直前の19日にRFAとのインタビューに応じた。
北朝鮮との非核化交渉についてボルトン氏は、2003年にリビアのカダフィ政権(当時)が大量破壊兵器計画を放棄した際に関連機材などを米国に引き渡した方式を取るべきだと主張。それ以外の方法を議論しても「時間の無駄になる」と強調した。
ボルトン氏はこれまで北朝鮮の核施設への先制攻撃論を唱えてきたが、北朝鮮に対する軍事行動について問われ、「非常に危険だが、北朝鮮が核兵器能力を持つことの方がより危険だ」と述べるにとどめた。
(2018/3/25 07:30)