[ 地域経済 ]
(2018/3/29 19:00)
青森県内を走行する北海道新幹線(車両はE5タイプ、撮影:本社 田山浩一)
北海道新幹線「札幌駅」のホーム位置(時事)
2030年度末の延伸開業を目指す北海道新幹線の札幌駅のホーム位置について協議してきたJR北海道や北海道、札幌市などは29日、同駅から約300メートル東に離れた「修正東案」の採用を決めた。終着駅のホーム位置が確定することで、現在は新青森駅(青森市)と新函館北斗駅(北海道北斗市)を結ぶ北海道新幹線の延伸開業に弾みがつく。
島田修JR北社長や高橋はるみ北海道知事、秋元克広札幌市長ら関係者が同日、道庁での会合に出席し、新幹線のホーム位置で合意した。札幌乗り入れなどを決めた1998年のルート概要公表から20年越しでの決着となった。
ホーム位置をめぐっては、これまで複数の案が浮上し、関係者の議論が紛糾。最終的には、訪日客が急増している札幌駅の混雑抑制につながるとして、JR北が先月提示した修正東案を推す声が強まった。ホーム建設工事費は645億円と試算され、当初計画より膨らむ75億円はJR北が全額負担する。
合意後記者団の取材に応じた島田社長は「訪日外国人旅行者(インバウンド)の増大も含め、きちんと対応できるような計画を作らねばならない」と述べた。(時事)
(2018/3/29 19:00)