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[ 科学技術・大学 ]
(2018/3/31 08:30)
ESAが公開した中国の宇宙実験施設「天宮1号」のレーダー画像(2つの別々の画像を合成)。高度270キロ地点でドイツ・フラウンホーファー研究所の観測レーダーシステムが回転落下する機体を捉えた(Copyright Fraunhofer FHR.)
燃え残り一部は地上に ドイツの観測レーダーが撮影成功
【北京時事】欧州宇宙機関(ESA)の29日の発表によると、中国初の宇宙実験室「天宮1号」が、世界標準時で31日か4月1日に大気圏へ再突入する見通しだ。燃え尽きず一部の破片が地上に落下する恐れがあるが、人に当たる可能性は極めて低く、「1年間に雷に打たれる確率の1000万分の1」という。
ESAが予想する落下地点は、北緯43度から南緯43度で、札幌市以南の日本全土やオーストラリアまでを含む広大な帯状のエリア。
一方、中国の有人宇宙プロジェクト弁公室は29日時点で、31日~4月2日(北京時間)に落下すると予測している。
2011年に打ち上げられた天宮1号は全長10.4メートル、重さ8.5トン(燃料含む)で、宇宙船とのドッキング実験などを繰り返し、寿命を迎えた。
中国外務省の陸慷報道局長は30日の記者会見で、「国連宇宙部に関連状況を適宜通報している」と述べた。
観測データから作成されたアニメーション:Fraunhofer FHR.提供
(2018/3/31 08:30)