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[ 自動車・輸送機 ]
(2018/4/2 11:00)
米運輸安全委員会(NTSB)の報道官は1日、3月23日にカリフォルニア州で起きたテスラ車両による死亡事故に関する調査情報を同社が先行して開示したことに不満を示した。
死亡したウェイ・ファンさん(38)が運転していたスポーツタイプ多目的車(SUV)「モデルX」は、同州マウンテンビュー近くのハイウエーで中央分離帯に衝突して引火した。テスラは3月30日遅くにブログ上で、回収されたコンピューターのログはファンさんが衝突前の6秒間、ハンドルを握っておらず、「約5秒、150メートルの間、何にも遮られずに」中央分離帯が見える状態にあったことを示したと明らかにした。
NTSBのクリストファー・オニール報道官は1日、「テスラが調査情報を公開したことにNTSBは不満だ」と述べ、死亡した運転手が自動運転支援機能「オートパイロットについて過去に示していた懸念を含め、NTSBはこの衝突事故をあらゆる側面から調べている」と説明した。NTSBは予備的な報告書を数週間以内に公表する計画。
NTSBのコメントについては1日に米紙ワシントン・ポストが先に伝えていた。それによると、ファンさんの家族はサンフランシスコのABC系列のKGOテレビに対し、車両が中央方向にそれる傾向があるとファンさんがテスラ車のディーラーに苦情を伝えていたと語った。テスラによれば、ファンさんがオートパイロットと違うナビゲーションシステムに関する苦情を寄せていた事実以外は把握していないという。(ブルームバーグ)
(2018/4/2 11:00)