[ ICT ]
(2018/4/5 15:30)
米オラクルのサフラ・カッツ共同最高経営責任者(CEO)は、トランプ米大統領との非公式の夕食の席で3日、米国防総省とのクラウドコンピューティング契約を巡る入札プロセスは、アマゾン・ドット・コムが受注できるよう仕組まれているようだとの苦情を訴えた。事情を知る複数の関係者が明らかにした。
トランプ大統領はカッツ氏の話を最後まで聞き、契約受注競争は公平であってほしいと述べたが、入札に干渉する意向は何ら示唆しなかったと、関係者らは語った。オラクルは契約受注に向けてアマゾンと争っているが、関係者によれば、カッツ氏はその点をトランプ氏の前では強調しなかった。
トランプ大統領はアマゾンやジェフ・ベゾスCEOの非難を繰り返しており、数十億ドル規模とされる国防総省の契約入札は、アマゾンに打撃を与える機会となり得る。
トランプ氏は古くからの支援者であるベンチャーキャピタリストのピーター・ティール氏をホワイトハウスでの夕食会に招待、カッツ氏はティール氏のゲストとしてこれに加わったという。
アマゾンにコメントを求めたが、現時点で返答はない。オラクルはコメントを控えた。
ホワイトハウスのサンダース報道官は記者会見で、トランプ大統領は契約発注決定に干渉・関与していないとしたほか、国防総省は「競争的な入札」を実施していると述べた。(ブルームバーグ)
(2018/4/5 15:30)