[ 政治・経済 ]
(2018/4/11 22:00)
トランプ米大統領は、シリアに対する米軍のミサイルを全て打ち落とすと公言したロシアに対し、「準備するがいい」と警告した。シリア政府は自国民を化学兵器で攻撃したとされ、その報復として米国はシリアへのミサイル攻撃を検討している。
トランプ氏は米国時間の11日朝、ツイッターで「ロシアはシリアに対するあらゆるミサイルを打ち落とすと公言している。ロシアよ、準備するがいい。新型で素晴らしく、『高性能の』ミサイルがやって来るからだ。自国民を殺りくし、それを楽しんでいるような化学兵器のけだものと仲間になるべきではない!」と述べた。
さらに「われわれとロシアの関係は冷戦時代を含め、史上最悪だ」とツイートを続けた。
これに対し、ロシア外務省のザハロワ報道官はフェイスブックに投稿し、トランプ氏の「高性能」ミサイルはテロリストに対して向けられるべきで、自国内で国際的なテロと長年戦い続けている合法的な政府に対して使用されるべきではないと反論した。
トランプ氏は9日遅く、シリアのアサド政権が先週末に化学兵器を民間人への攻撃で使用したとされる件に関し、米国は「強力に」対処すると言明。ロシアのプーチン大統領にも責任がある可能性を示唆していた。(ブルームバーグ)
(2018/4/11 22:00)