[ ICT ]
(2018/4/14 16:00)
中国の電子商取引サイト運営会社、拼多多(PDD)は10億ドル余りを調達した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにしたもので、同社の価値を約150億ドル(約1兆6000億円)と評価した。わずか1年間で評価額がほぼ10倍に膨らんだことになる。
上海に本社を置く拼多多は、グーグルのエンジニアだった黄崢(コリン・フアン)氏が創業した会社。情報が非公開であることを理由に同関係者が匿名で語ったところによれば、拼多多はセコイア・キャピタル・チャイナやテンセント・ホールディングス(騰訊)などの既存株主から資金を調達した。拼多多はコメント要請に応じなかった。
拼多多はフェイスブックとグルーポンを融合したようなサービスを手掛けており、中国で最も急成長している新興企業の一つ。利用者はサイト上で気に入った商品を見つけ、その情報を知り合いに伝えて一緒に購入すると割安で手に入れることができる。
テンセントの微信(ウィーチャット)メッセージサービスを通じてアプリを利用できるようになっており、中間業者を通さず広告費などを減らしてメーカーからの直接購入を可能にしたことで、市場価格より20%安く買えるケースもある。黄氏ら開発者は自身の経験を生かして、買い物体験にゲームの要素も加味し、クーポンなども提供している。
(2018/4/14 16:00)