[ ICT ]
(2018/4/17 18:00)
クオンツ運用ヘッジファンドのツーシグマが人工知能(AI)の活用を強化するため、グーグルでAIを研究する「グーグル・ブレイン」チームのメンバーだった科学者のマイク・シュスター氏を採用した。
運用規模520億ドル(約5兆5700億円)のツーシグマで先週勤務を開始したシュスター氏は、社内に散らばったマシンラーニング(機械学習)やディープラーニング(深層学習)のような領域におけるAIプロジェクトを束ねるため、プログラマーとエンジニアの新チームを率いる。同チームはこの領域の技術進化にも焦点を絞る。
シュスター氏の直属の上司はグーグル出身で最高技術責任者(CTO)を務めるアルフレッド・スペクター氏。両氏はグーグル在籍時に一緒に働いていた。
金融機関とシリコンバレーとの間で有能な人材の獲得競争が激しさを増す中、ツーシグマは経験豊富で希少なAIの専門家を獲得した。シュスター氏のリンクトインのプロフィルによると、同氏はシニアスタッフ・リサーチ・サイエンティストとしてアルファベット傘下のグーグルに12年間勤務。機械学習とニューラルネットワーク(神経回路網)の基礎研究に従事し、基本ソフト(OS)「アンドロイド」の音声認識システムやグーグル翻訳を手掛けた。(ブルームバーグ)
(2018/4/17 18:00)