[ オピニオン ]
(2018/4/20 05:00)
「女は大学に行くな、」から始まる、神戸女学院大学の広告がツイッターなどで話題になっている。広告は「という時代があった。専業主婦が当然だったり。寿退社が前提だったり」と続く。
現代の女性の人生には多くの選択肢があり、正解がないことの難しさと同時に、「自由である」ことのありがたさを伝える。伝統ある女子大ゆえの重みのあるメッセージだ。
女性の社会進出と共に歩んできた女子大だが、近年は志願者減に悩み、人気低迷をなかなか打破できていない。一方で就職率は依然高く、企業からの評判はいい。出産や育児、介護などで離職した女性が再就職を目指すための講座なども各大学が充実させている。
日本の女子大は昔で言えば「良妻賢母」の育成、今でも「お嬢さん」学校といったイメージがあり、保護者にとっても安心して預けられる存在だ。だが、例えば米国の女子大はキャリア教育に力を入れており、「“強い女性”を育てるという精神がある」と津田塾大学の高橋裕子学長はみる。
現在の日本女子大学の開校にちなみ、20日は「女子大の日」。女子教育のあり方は時代とともに変化する。今度は女子大自身がもっと潔く、怖がらずに、変わるべきなのかもしれない。
(2018/4/20 05:00)