[ 政治・経済 ]
(2018/4/21 11:30)
安倍晋三首相は21日午前、北朝鮮が核実験と大陸間弾道ミサイル(ICBM)の試験発射の中止などを決めたことについて「前向きな動きと歓迎したい」と述べた。その上で「この動きが核・ミサイル開発の完全、検証可能、不可逆的な廃棄につながるかどうか、しっかり注視したい」と語り、北朝鮮に具体的な行動を求めた。
首相は今後の対応に関し「既に日米首脳会談で北朝鮮の変化にどう取り組むか、しっかり打ち合わせは終わっている。それに従って日米、日米韓で対応したい」と語った。東京都内で記者団の質問に答えた。
小野寺五典防衛相は、訪問先の米ワシントンで記者団に「(決定では)中・短距離の弾道ミサイルの放棄は触れていないし、核の放棄にも触れていない。これでは不十分だ」と北朝鮮をけん制。「現段階で圧力を緩めるタイミングではない。引き続き最大限の圧力を加え、核・ミサイルの放棄を目指す姿勢に変わりはない」と強調した。
麻生太郎副総理兼財務相は米ワシントンでの記者会見で「(北朝鮮は)これまで数々約束したが、(核・ミサイル開発は)そのまま続いた。口だけの話では何とも言えない」と述べた。(時事)
(2018/4/21 11:30)