[ ICT ]
(2018/4/23 18:00)
中国の電子商取引会社、アリババ・グループ・ホールディングは中国で同社のデジタルアシスタント「天猫精霊」とメルセデス・ベンツ、アウディ、ボルボをつなぐ。
ドイツのダイムラーとフォルクスワーゲン(VW)、浙江吉利控股集団傘下のボルボはアリババと連携する。アリババはこれまでにアマゾン・ドット・コムの「アレクサ」をモデルとした「天猫精霊」を搭載したスピーカーを200万台余り販売している。
バーチャルアシスタントで動くデジタルスピーカーやデバイスは、ここ数年で最も人気のある消費者向け製品の一つ。米アップルは今年、「Siri(シリ)」を搭載した「ホームポッド」を発売。グーグルもスマートスピーカー「ホーム」を売り出している。
アマゾンは数年前からアレクサを搭載した機器を生産。「AliGenie」を搭載するアリババの機器は、同社の4億5000万人を超えるユーザーにとって最終的にショッピング手続きの簡素化につながる可能性がある。
ベンツとアウディ、ボルボは世界最大の自動車市場である中国で最も人気のある高級車ブランドの一角。アリババは今後、天猫精霊または自宅のスマートスピーカーとドライバーをつなぎ、例えばドアや窓がきちんと閉まり、鍵が掛かっているか、バッテリーなどの自動車部品が良好な状態にあるかなどをチェックすることができる。ドライバーはさらに空調を入れる、ルートを計画するなど車内の単純作業も可能になる。
アリババのAIラブズは現在、将来的に音声指示やナビゲーション、娯楽機能を支援するため、AliGenieのプラットフォームを自動車のオペレーティングソフトにより深く組み込むことに取り組んでいる。(ブルームバーグ)
(2018/4/23 18:00)