[ ロボット ]
(2018/4/24 06:30)
これまで電子書籍端末「キンドル」、スマートスピーカー「エコー」と人々の生活様式を一変させる画期的な製品を世に送り出してきた米アマゾン・ドット・コムは現在、家庭用ロボットの開発という新たな賭けに出ている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
「ベスタ」プロジェクトと名付けられた家庭用ロボット開発は数年前に始まったが、今年に入って積極的に人材採用に取り組んでいる。これら関係者によれば、アマゾンは年内に従業員の家庭への試験導入を開始し、早ければ来年にも販売したい意向だ。ただ、この予定は変わり得るほか、同社のハードウエア・プロジェクトは過去にも途中で中止されたことが何度かあった。
アマゾンの広報担当は、同社は「うわさや臆測」にコメントしないと述べた。
アマゾンのロボットが家庭でどのような役割を果たすかは明らかになっていない。このプロジェクトに詳しい関係者らは、「ベスタ」ロボットは家の中の「エコー」が置かれていないところに顧客に付いて動く「動くアレクサ(人工知能)」のようなものになるのではないかと推測する。ロボットの試作機は高性能カメラと画像認識ソフトウエアが搭載され、自動運転車のように家の中を移動できる。
ローマ神話の女神で家庭の守護神である「ベスタ」にちなんで名付けられた同プロジェクトを統括するのは、カリフォルニア州サニーベールに拠点を置くアマゾンのハードウエア研究開発部門「Lab126」を率いるグレッグ・ゼア氏。同部門はこれまで「エコー」や「ファイアTV」セットトップボックス、「ファイア」タブレットなどを開発してきた。(ブルームバーグ)
(2018/4/24 06:30)