[ ICT ]
(2018/4/26 14:00)
中国の通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ)が米国のイラン制裁に違反した疑いがあるとして、米司法省が同社の捜査を進めていることが分かった。事情に詳しい関係者2人が明らかにした。
関係者によれば、華為の取引を捜査しているのは司法省の監督下にある連邦捜査局(FBI)。今回の捜査は、最終的に中国の中興通訊(ZTE)が罰金を科された制裁違反捜査がきっかけだったと関係者の1人が話した。
米財務省外国資産管理局(OFAC)と米商務省も華為の取引を調査中だ。商務省は2016年、シリアやイラン、北朝鮮などの国々に米国の技術を流していないか情報提供を求める行政召喚状を送付している。
一方、米商務省は今月、イランと北朝鮮との取引を巡る制裁違反問題についての先の合意内容に違反したとして、ZTEによる米国製部品購入を禁止する措置を打ち出した。
捜査に詳しい関係者の1人が、この問題について話す権限がないことを理由に匿名で語ったところでは、華為に対するFBIとOFACの捜査・調査は少なくとも2017年前半から進められている。
華為の広報担当グレン・シュロス氏と司法省報道官はそれぞれコメントを控えた。(ブルームバーグ)
(2018/4/26 14:00)